「生きるほうほう」を教えてくれる1冊です!~読み聞かせのおすすめ絵本♪
読み聞かせで教室に入るときにいつもの3割増しでテンションをあげていく しんママ☆りんごです♡
朝のテンションって、子どもも大人も低かったりしませんか?
『テンションをあげる45の方法』(中谷 彰宏・著 ダイヤモンド社)という本に
「楽しいから笑うのではない 笑うから楽しくなるのだ」とあります。
朝のテンションが低いと1時間目の授業も楽しくできませんよね。
なので、私はいつも元気いっぱいになれる絵本を読み聞かせで読んでいます。
読み進めているうちにみんなが笑顔になり、大声で笑い、あぁ楽しかった。。。
と言ってくれるような絵本、そういう絵本を今までは選んできました。
しかし、家で下の子に読み聞かせしているときに読んだ本が今日紹介する絵本なのですが。。。
笑顔とは正反対の涙が出そうになるお話です。
いま、悩んでいます。
この感動する絵本を読んで1時間目しっとり始めるのか。。。
それともいつも通り元気いっぱいの内容の絵本を読むのか。。。悩むくらいいい絵本でした。
小学生(中学年・高学年)向け
「小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。」
原田 剛・文 筒井 則行・絵(ワイヤーオレンジ・発行)
小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。
これは本当にあったお話です。
四国の徳島県で高齢出産で生まれたボク。
お父さんもお母さんも本当に喜んでくれました。
でも、高齢出産だったので、ナスビ農家のお父さんとお母さんはすぐにおじいさんとおばあさんのようになりました。
家のご飯やお弁当はいつもナスビ料理で真っ黒。
ナスビを見るのも嫌になっていました。
年をとっている両親はあまりお金を稼ぐことが出来ず貧乏でしたが、笑い声の絶えないおうちでした。
ボクはお母さんの笑い声が大好きでした。
その大好きなお母さんが鬼になりました。
市場に出せない形の悪いナスビを袋につめて団地にボク一人で売りに行かせました。
「これをひとりでひとふくろ100円で売ってきなさい!」と。
はじめは恥ずかしくて声も小さかったのでナスビは売れませんでした。
そして何日か経ったとき大きな声でナスビを売ってみました。
すると、やっとナスビは売れました。やっとお母さんが笑ってくれました。
その日からお金をかせぐことの大変さと面白さがわかってきました。
ある日、お母さんが入院しました。
お母さんは「はっけつびょう」だったのです。
ボクが14歳の時、お母さんは死にました。
お母さんは自分が死ぬことをわかっていたのでナスビと売ることでボクに「生きるほうほう」を教えてくれていたのです。
ボクはその後出版社の社長になりました。
しんどいこともいっぱいありますが、どんなしんどいこともくるしいことも平気です。
そしてナスビが大好きです。
読み終わって。。。
いつも笑っているお母さんが、鬼のようになってボクに「生きるほうほう」を教えてあげるお話です。
この絵本を家で読んだとき、真ん中の子どもが「生きるほうほう、持ってないわ。。。」と言いました。
我が家は母子家庭です。
ボクのお母さんのように私が倒れたら、3人の子どもは困ります。
ある程度の年齢になっていたら、私が生きていようが死んでいようが、一人で生きていかなくてはなりません。
生きていくちからが必要です。
母子家庭になってから、子どもたちはお手伝いをしてくれます。
とってもありがたいです。
私が楽をするためだけではなく、生きていくちからを身につけてほしいので
積極的にお手伝いをするようにお願いしています。
昨日は、豚汁の作り方を教えました。
今日はとんかつの作り方。。。
作りながらのお皿洗いなど一緒にやってみて覚えてもらっています。
「生きるほうほう」少しずつ持てるように指導していこうと思います。
この絵本は本文だけでなく、もう一か所面白いところがあります。
それは、カバーを外した裏表紙です。
購入したり、図書館で借りた際には、カバーを外して裏表紙を見てください。
作者の原田さんのユーモアが隠れていますよ。
楽しみに外してみてくださいね☆
次回のおすすめ絵本はこちらから☆
読書の秋。宮沢賢治をじっくり読んでみませんか?
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ハロウィンの絵本をお探しの方は。。。