場面緘黙症っ子が小学生になるために~入学前にお願いできる事必見!<小学校編>
前回までは、幼稚園での取り組み(アプローチ)を見ていただきました。
こんにちは、しんママ☆りんごです♡
園では先生と保護者の距離が近かったので、いろいろお願い・協力していただくことが出来ました。
登園・降園時に担任や園長先生と相談し、実行。
そして、スモールステップできた緘黙っ子の姿を見てみんなで喜ぶ
。。。こんなことができていました。
園を卒業する保護者の方は不安ではないですか? 私はとても不安でした。
小学校に入学するとこのシステムが全部なくなってしまいます。
登校班で学校に行き、下校は同じ地域の同じ学年の子どもと学年下校。。。
保護者が子どもを見ることが出来るのは行事や参観日等、数限られた日数です。
緘黙っ子は、親子分離は出来ていますのでそれは心配ではありませんが、
- スモールステップができるのか?
- 担任や校長先生に園と同じようにお願いできるのか?
- 学校で友達はできるのか?
- 他の幼稚園・保育園(所)から来た子供にいじめられないのか?
こんな不安を抱えていました。
☆☆☆このブログは、我が家の小学校での取り組みが参考になればと思い書いています☆☆☆
成功したこともあります。
失敗したこともあります。
ただ、小学校に6年間通わせて思ったことは、
様子をみているばかりではいけないということ!!!
何もせずに様子を見ているのは放置です!!!
お仕事をされている保護者の方は時間を作るのが難しいでしょう。。。
しかし、放置していると支援が遅くなり、克服も遅くなります。
私が目指しているものは。。。
早期支援・早期理解・早期克服です。
早期克服は最後は本人の気持ちが大事なので難しいかもしれません。
しかし、その前段階の早期支援・早期理解は保護者の方の力が必要です!
頑張って、学校にアプローチしていきましょう!
緘黙児のため小学校に入学する前にしたこと
私と緘黙っ子の不安を取り除くために入学する前にいろいろしてみました。
それがこちら!
- 校長先生に緘黙っ子がどんな子かを理解してもらう
- 先生方に理解協力してもらうためにリーフレットをわたす
- サポートブックの作成
- 緘黙っ子に小学校の行事を見せる
- 入学式の前に担任を紹介してもらう
しつこい!って学校から思われるかな。。。
と、何もせずにいようかと思いましたが、不安が残ったまま小学校生活をむかえることになるのは嫌でした。
なので、小学校に電話でアポを取って出かけました!(アポなしはだめですよ~(≧▽≦))
校長先生に緘黙っ子がどんな子か理解してもらう
就学前検診が行われる前に、校長先生と面談をしました。
もちろん緘黙っ子も連れて。そのお話はこちらを見てくだいね。
先生方に理解協力してもらうためにリーフレットをわたす
かんもくネットさんのリーフレットを活用しました。
(リーフレットのダウンロード方法も前の項目のリンク先で確認してくださいね↑↑↑)
場面緘黙の子って、しゃべらないのでとっても大人しくっていい子です。
小学校では
椅子に座れない子、
授業中に騒ぎだす子、
脱走する子
。。。など、手のかかる子どもがたくさんいます。
なので、放っておかれることが多くなります。
だって、手がかからないんだもん。。。
緘黙の子には先生、何もしなくてもいいんだもん。。。
学校に行きはじめて、これを突っ込んで担任と話したりすると
「様子を見ています」
「いつも笑顔でちゃんとしてますよ」
とか、言われます。。。( ̄▽ ̄;)そんなことは、知ってます!
なので、リーフレットを渡し、理解協力をもとめています。
サポートブックの作成
サポートブックは、発達障害の子どもをもつ保護者の方はよくお分かりだと思います。
学校で子どもをサポートしてもらうための資料です。
これは、場面緘黙症を診てもらっている病院の先生が教えてくれました。
口頭で言ってもなかなか理解してもらえなかったり、忘れられてしまったり。。。
なにかあった時に役立てばと思って作成しました。
利用させていただいたものは『うぇぶサポ』さんのサポートブックです。
なぜ必要なのかを『うぇぶサポ』さんがブログで紹介されています。
こちらのブログからサポートブックが利用できます。
発達障害児(者)用に作られているので項目がとてもたくさんあります。
場面緘黙症の子どもは必要なページだけ書き込みましょう。
自分の子どもが放置されないように気になるところは特に細かく記入しましょう。
『うぇぶサポ』さんだけでなく、他にもサポートブックはありますので、検索して自分にあったものを利用してくださいね☆
緘黙っ子に小学校の行事を見せる
学校にお願いするだけではなく、緘黙っ子にも小学校に慣れさせようと行事を見学しました。
緘黙っ子が通う小学校は600人以上いる大きな小学校だったので、絶対にビックリするよなぁ~と思い、
運動会・学芸会・オープンスクールなど
小学校に入れる行事は連れて行きました。
雰囲気を感じてほしかったのです。
やはり、人の多さにビックリして「早く帰ろう。。。」と言われました(;・∀・)
入学式の前に担任を紹介してもらう
これ、本当はダメなんですよね~(;・∀・)
でも、ド緊張で入学式を迎えるわけです。
みんなと一緒に入場できない場合だって想定できます。
園では出来ていたことも、「場面」緘黙症なんです!場所が変わればできなくなることもあります。
なので、
「緘黙っ子の不安を一つでも取り除いてあげたいので、担任の先生に入学前に顔合わせをお願いします( ;∀;)!!!」
とフライングで顔合わせをしていただきました。
そうすることで、教室に入るという緊張感が、「知り合いの先生がいる」という小さな安心でスムーズに行われるのです。
そのおかげで(緊張はもちろんしていましたが)教室にスッと入れました。
まとめ
他の人から見れば、学校に無理を言っていると思われるかもしれません。
でも、自分の子どもが安心して学校に行ける手助けをしなければ、学校側は(ある程度はしてくれますが)動いてはくれません。
学校側も場面緘黙症の子にどうしていいのかわからないかもしれません。
言ってもどうにもならないこともあるかもしれませんが、
(モンスターペアレンツにならない程度に)学校にできるだけお願いし、
理解協力してもらい、
場面緘黙症の子どもたちにとって学校が安心できる場所になり、
緘黙症状が少しでも和らいできたら。。。
私は、いつもそう願って行動しています。
中学校も入学準備が必要です
小学校に入ってからの取り組みはこちらから
場面緘黙症の幼児のアプローチはこちらから(幼児のアプローチも小学校で参考にできることがあります!)
不安が強い子はこちらも参考に
まだ病院に行っていない方はこちらから